メッセージ

HOME メッセージ 血友病保因者女性と出産

血友病保因者女性と出産

出産のときの経験を教えてください。

出産は一番怖かったです。帝王切開だったので、通常の10倍の出血を起こして、意識もなくなり、輸血までしました。その後の輸血のためと思われる40度高熱が10日間続き、本当に死の淵をさまよった感じでした。第2子の時も怖さを感じて、大きい病院で出産に臨みました。けれども、やはり出血は止まりませんでした。手術中であったにも関わらず、お医者さんの年代がだんだん上がりベテランの先生に交代していったことは覚えています。(30歳代女性)

出産の前には保因者かどうか知っておいたほうがいいのでしょうか。

本当は知っておいたほうがいいと思います。一番危険だと思うのは、出産のときに初めて保因者だとわかることです。私は、長男の出産の時に最後に吸引をかけましたが、血腫だけで止まってくれたのです。ですから、その時には血友病だとはわかりませんでした。血種を吸収するために黄疸が強く出て入院はしましたが、だんだん徐々に引いて退院できました。中には、頭蓋内まで出血して手術までしている子ども達もいます。
生後間もない赤ちゃんが開頭術までしないといけない状況は、絶対に避けたいと思います。しかし中には、既往も何もなくて、家族歴も何もなくて、たまたま出産で吸引かけたらとか、その後自分が産後の出血多量でわかる人は守りようがないと思います。出産前のスクリーニングについては、現在、産婦人科のガイドラインに載せてくれているといっても、妊婦全員に対して出血タイムを測ったり、そういう細かなところまでやるかといったら難しいと考えます。大きな問題の一つと思います。(40歳代女性)