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今までに受けたご相談のケース2

たしか父は血友病、子どもをほしいがどうしたらいいのだろうか…

相談者:血友病の父をもつ女性(確定保因者、相談時30歳代)

ご相談いただいた内容

結婚をし、そろそろ子どもをほしいと思っていました。でも、たしか父親は血友病というよくわからない病気だった記憶があります。また、両親は相談者が子どもの時、離婚しているために、情報も集まりません。子どもをほしいけれども、どうしたらいいのかということで、連絡をしてきて、相談されました。

相談受け手側による整理

  1. 血友病の現状がわからない
  2. 上記を相談したいが、患者不在のため医療機関に相談することにハードルがある問題
  3. 出産の際、気をつける点など知りたいがどの産婦人科でも対応してくれるかわからない

実際のアクション

まず、父親に連絡を取ることは可能か確認してみましたが、残念ながら連絡は取れませんでした。そこで、母親に、父親が本当に血友病であったかを確認することとしました。結果、血友病であることはわかりましたが、血友病Aか血友病Bいずれかは不明ということでした。

これを踏まえ、1)2)に関して、血友病を診ている医療機関(大学病院)をご紹介しました。ただ、ご本人が患者でないため、大学病院へ行くことをためらわれたため、まずクリニックを受診することをお勧めしました。そして血液検査を受けた後、その結果を踏まえて、大学病院へ紹介状を作成してもらい受診されました。そして、大学病院で血友病の基本的な知識と現状を知るに至りました。

また、3)については、近隣の産婦人科クリニックでの出産を希望されていましたが、対応が可能か心配ではありました。そこで、安全のための出産方法(帝王切開)をご紹介し、いざという時の対応とフォローアップ等の対応を提示する形をとらせていただきました。

その後

まだ、妊娠・出産には至っていないのですが、血友病の知識を得たこと、その際に出産に関する助言を受けたこと、近隣のクリニックで出産する場合は受診した大学病院のフォローがあることなど確認し安心したとのことです。

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